西村ピアノラボ 無料体験レッスンは、3回!(30分×3回) 音楽の楽しさをお伝えしたい! 自信あります。お試しください。 の日記
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西村順吉
2017.11.08
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年を重ねて幾星霜 西村 順吉 子供の頃私は漫画家になろうかな、とか色々夢を描きながら気楽に過ごして居りました。或る日近所のお医者さん宅の蓄音機でⅤnの名曲『ツィゴイネルワィゼン』を聴きました。・・・今思っても、その時の感動は云い尽せないものが有りました。これが私の音楽人生の幕開きだったと思います。 関西学院大学に入学し、念願のオーケストラ部に入部し、部活でⅤnを弾いたり指揮をしたりと、楽しい大学生活でした。四回生の頃、京都市立交響楽団が発足し、演奏者の募集要項が有るのを知り、思い切って挑戦し、入団OKのサインを戴き、プロの演奏家になれた喜びにひたっていました。指揮者カール・チェリウス氏の特訓のもと厳しい練習が続きました。この頃は音大出が少なく、京大、同志社大等の、大学オケの学生出身者が多く、プロのオケとしては未だ未だ未熟でしたが、色々と議論をしたり、弦楽合奏を楽しんだり、日本各地のホールで演奏したりと研鑽を積んで来たと思います。もっと質の良い演奏をしたい、素敵な音を出したい!音楽だけで無く『釣り、スキー、碁』など、その他何に対しても『憧れ』があり、『大好き感』が有りと熱い心に支えられていたと思います。そしてコンサートマスターに選ばれ、17年間、京都芸大の非常勤講師としても兼務し、多忙な毎日でした。そして1971年にアメリカで発足した『世界交響楽団』の日本代表に選ばれ、貴重な経験と共に京響60歳定年まで目一杯生きてたと思います。1996年京響退団コンサートとして、ピアニスト船岡陽子先生のご協力を得て、京都コンサートホール(小)で退団Ⅴnコンサートを超満員の盛況で終えることが出来ました。…感謝です… そして時が過ぎ、最近はオーケストラの演奏にしても、コンクールにしても、技術の向上だけでなく、すっきりと格好良く、レベルアップされてきたように思います。 当時私達の拠り所としてきた『憧れ』とか『大好き感』とかは、恵まれたこの時代には相入れないかもしれませんが、どうぞ『音楽を愛する若い人達』熱き心をもって、この素晴らしい音楽の世界を歩まれることを、祈っています。